「やっぱだよねー」
「何だよ?」とリョウがアンとリサに尋ねる。
「父さんってカッコいい」
「何だよ、急に。何もやらんぞ」
「最近アカネも言ってるんだよ。3人で言ってるの」
「父さんは私、ハルカのよ‼」
「わかってるよ」
――ハルカの発言うちのバカップルの影響かねぇ?
リョウにlineで『アキラがアンちゃんとリサちゃんが好きなんだとさ、でも二人のうちどっちというわけでもなく、両方というわけでもない。友達関係は壊したくないんだとさ。双子もアンちゃんとリサちゃん好きだしねー』と送った。
返信『うちの子達は簡単には渡さない』
返信『俺に言わないでくれ、うちの親父に言ってくれよ』
次に学校に行ったとき、アキラはアンとリサを観察。…やっぱ似てるよなぁ。二人とも
アキラはアンとリサの二人に志望校を聞き、「俺も同じところに行きたい」と告げた。
見事、2人とも同じ高校だった。ただし、偏差値が高い。
「勉強しないとな…。二人はリョウさんに勉強教えてもらえばわかりやすそうでいいよな」
「それなら勉強するとき連絡するからうちにおいでよ」
「マジで?助かるわー。リョウさん教えるの上手いから」
「お邪魔します‼今日は勉強教わりに来ました。よろしくお願いします」
「あら、アキラ君。いらっしゃい。どうぞ、自宅だと思ってくつろいでね」
ハルカはアキラが産まれた時にうちにいたから、産まれた時から知ってる顔って感じで、オープンだ。それに対し…
「よく来たな、アキラ君。勉強がわからない?みっちりきっちり教え込むから覚悟しとけよ」
「そのつもりです。リョウさん、ありがとうございます‼」
会話がかみ合わない…。リョウはシゴク宣言をしてるが、アキラはそれを有難がっている…。
「ところで、歴史とかって父さんが習った歴史と違うんじゃない?」
「父をなめるなよ?俺は読めば理解するんだよ。なんでもできるようになる。料理本読めば、その通り作れたりな。歴史がわからないのか?」
「俺は理数系をお願いします」
「それは年関係ないね」
「アンとリサは?」
「英語…と数学」
「二人とも同じなのか?」
「リサは古文も苦手だよ」
「まぁ、まずは適当に勉強していってわかんないとこ出てきたら俺に聞け。っていうか歴史は関係なかったな」
基本的に3人は成績いいからわかんないとこがなかなかでてこない…。
「なぁ、わかんないとこあるのか